北京を樹と石という視点から眺めるのは、人間と自然の特殊な関係に立脚して、この都市の文化を正しく評価する一つの方法である。ここに、伝統的なものへの興味を再燃させると、古跡の周囲で起きている変化の中にあっても、歴史の一貫性を感じることができた。それはまた、本書で物語やエピソードもある、これらの小篇によって，この偉大首都の遺産の数々に人々の眼が向けられる。

序文

老樹は歴史を語る

 はじめに

 訪問者を迎える双樹

 孤独な過去の番人

 北京最古の樹木

 参詣の古道に沿って

 タイムカプセル

 旧御苑の樹木

 墓地の目印

 愛称

 樹木を飾る

 危機にさらされる樹木

 新しい樹を植える

過去を映す石

 はじめに

 北京の古い石の村

 今ものごる石碑

 石と寺院

 石の橋

 石獣

 石畳の小道

 石の仏たち

 石と環境

万物を育む水資源

 はじめに

 龍と風水

 北京周辺の河

 湖と皇室庭園

 古い井戸の話

 古い泉さわやか

 運河史跡を歩く

 帝都に水路を探る

 貴重な水源

エピローグ

北京歴史年表

索引